さらばあぶない刑事

「あぶない刑事」が終わってしまった。

ハマる年代としては明らかにおかしいのだけれど、「まだまだあぶない刑事」が上映された時期に予習として全シリーズをDVDで観たことがきっかけで、私が一番はじめに夢中になった映画は「あぶない刑事」だ。

彼らは死に向かっていくように見えた。それははじまりに戻っていくことでもあり、肉体の死というより横浜を守る「あぶない刑事」の死を意味していた。退職にしろ殉職にしろ、

彼らは「あぶ刑事」ではなくなってしまうのだから。 エンドロールのワンショットだけでなく、近藤課長(中条静夫)というもう今はいない人物の影が今回の映画では随所に存在している。 ど派手な爆弾処理ではなく、ミサイルに吹っ飛ばされるわけでもなく、大勢の横浜のヤクザたちと対峙するラスト。タカは最愛の女のために戦い、ユージはかわいい弟分のために戦うという、彼ららしいスタイルにキュンとした。

どこか淋しそうに退職日をカウントダウンするトオルに、最後に花嫁姿で走るカオル。

これでもかというほどのお約束の連続。

そして「ロンググッドバイ」という最後のクレジット。

終わってほしくない。

映画雑感ー本屋時々映画とドラマ

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